@る〜む 番外編!
『山陰本線 鉄子の旅!〜鳥取・島根〜』
[第5章 安来の美術館すごい]
1日目 深夜 バスで大阪へ
2日目 大阪→智頭→鳥取→安来
とすると3日目ですね。今日は。
朝、まさに朝飯前、私が身支度を整えている間に
さくっとMはお宿の近くに散策にでかけました。
海が近い。
きれいに植林された松がある。
なんか砂浜もあった。
お散歩にはうってつけの場所だったようです。
朝ご飯をいただいて出発です!
駅から美術館行きのバスに乗ります。
この時バスの窓から気づいた訳です。
「あー!どじょう!!」
ロータリーにうにょっと描かれたドジョウ。
「あー!あー!かっカメラっ・・・!」
とか言ってる間にバス出発。
安来の美術館と言えば、知る人ぞ知る足立美術館。
私は知りませんでした。
創設者が足立さんです。
「あ~あの足立美術館ね~」
って言えたら、ちょっとかっこいい。
夏休みだったけど安来駅前は特に人出が多かった訳でもない。
でもこの美術館行きのバスはほぼ満員(小型バスですけどね)。
安来駅からわざわざバスに乗って行かなければならない立地の美術館に
少なくともこれだけの人が行こうとしてるという事にまず驚いた。
バスは、のどかな田舎を走ります。
どんどんのどかになっていく気がする。
足立美術館は立地条件も非常に大切なのだ。
人里離れなければいけない理由があった。
足立美術館には横山大観の作品が130点以上あります。
それから北大路魯山人の作品もたくさんある。
もちろんそれだけで行く価値は充分ある場所なのですが・・・
それだけではないのです。
日本庭園なのです
日本庭園、と聞いて心ときめく人はそんなに多くはないと思う。
私だって「きゃ~~~~~(>w<)日本庭園ですって!?絶対みたい!」
とは正直思わなかった。
でもね。足立美術館に着きまして、綺麗な建物に足を踏み入れ、
窓の外に広がる庭園を観て
「ほえ~~~~~~~~~~~~・・・!」
と思いました。
きれい、であり
すごい、でした。
日本人ってすごいな!!と思いました。
そしてこういうものを愛でられる人がたくさんいる事を幸せに感じました。
日本庭園を観た感想を
「ほえ~~~~~~~~~~~~・・・!」
の一言で終わらそうなんて思ってないですが
この感動を言葉で表すの、ほんっと難しいです!
だから書いては直し、書いては直し、
気がついたらもう8月だし!
この旅行から1年経っちゃうし!
自然の風景に感動するのとはまた違う。
人の手で、自然を模して、
自然の物を使って、作られたもの・・・
ただただ「すごい」のと、
あと・・・なんか・・・「心地いい」。
日本庭園って遠近法で奥行きを出したりして
自然の縮小版みたいな物を作る訳でしょ。
龍安寺の石庭にも「海に浮かぶ小島」を感じたりするもんね。
その微妙な「世界のサイズ」が心地よく感じる。
ミニチュアって程小さくもなく
自分もガリバー的に入って大丈夫な大きさ。
この心地よさはなんだろう?
広大すぎないところだろうか。
自分が把握できるくらいの距離だからこそ見飽きない。
広すぎるRPGのマップは冒険心も萎える・・・のと一緒かな(^^;)
日本庭園の中には、その中を散策できたりするものも多いけど
ここのは建物の中から観るだけ。
視界に収まる広さが心地よいポイントなのかも。
例えば30㎝くらいの石が、見ているうちに切り立った崖のように見えてくる
そしてそれはすごく個人的な感想であって
隣の人に「ねえねえあの石さあ」みたいに話しかけるべきものでなく
見ている人がそれぞれに思っているだけ。
脳内で静かに楽しんでいる。
それってなんか高度な遊びでは?
ここの松は、なんだかふんわりとしている。
鋭角な感じがしないのです。
松って濃い緑で葉っぱギザギザなイメージだけど
ここのはちょっと緑が柔らかくて・・・ぼうっと霞むよう。
そういう種類の松なんだろ~な~・・・
と思ってたら、違った!!!
人の手によって『そういう風』にしてたの!!
庭園内にある松何百本、一本一本、人の手で
葉っぱを間引いていたのだ・・・!!!
気の遠くなる作業ですよ~
この庭園には専属の庭師さんがたくさんいて
一日の休みもなく、お客さんのいない時間帯に
作業をしているらしい。
でもここで働く人は幸せだな~
と思ってしまう美術館です。
で。
人里離れた理由です。
庭園の向こうに滝が見えまする。
借景ってやつですな。
見事に庭園の様子とマッチしていて完璧です。
それもそのはずです。
だってあの滝、作ったんですから!!!
この日本庭園の為に!!!
すごすぎだろッ
人口の滝だったんです。
だから閉園時間になると止まる(笑)
滝壺がいったいどうなっているのか見たいよう!
他にも、展示されてる絵の事とか
自然の風景をそのまま掛け軸っぽく細長い窓から見せてるのとか
色々あるんですが
もう書ききれません。
展示されていた橋本関雪の『涼宵(りょうしょう)』という
たぬきの絵がとっても素敵でした。
でもお土産のポストカードにもなっていない作品なので
また会うにはここに来るしかありません。
ここでしか観られない絵。というのもいいもんだね。
実は足立美術館はアメリカの日本庭園専門誌ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニングで
日本庭園8年連続1位に輝いているんです。
2位があの桂離宮ですから。
1位なのに、日本人にとって『知る人ぞ知る』という立ち位置。
(私が知らなかっただけでしょうか)
ミシュラン・グリーン・ガイドでも三ツ星。
☆三つは、「わざわざ訪れる価値がある」です。
もし島根県に行ったなら。
もし幸運にも安来に寄るような事があったなら。
「庭園を見ながらお茶できるところがあるから行ってみない?」
くらいの気持ちで足立美術館に寄るといいんだと思う。
なんの期待も先入観もなしに行くのがホントは一番いいのに
色々書いちゃってごめんね
旅はまだちょっと続きます。